こんにちは、「期間工ライフ」管理人のタカシです。
私はいすゞ自動車・藤沢工場で1年半、実際に期間工として働いていた経験があります。この記事では、期間工として働く中で起こりやすい「肩の痛み」について、実際に同期のK君が体験したエピソードを交えて詳しく解説します。
期間工として働くか悩んでいる方の中には、
「工場の作業って、身体的にきつそう…」
「体を壊したらどうしよう…」
と不安を感じている方も多いかと思います。
この記事を読むことで、体の不調が起きる原因と、実際にどう対応できるのかを知り、安心して応募できる材料になることを目指しています。
期間工の仕事は意外と「肩」に負担がかかる理由とは?
工場での仕事はライン作業が中心です。毎日同じ動作を何百回と繰り返すことになります。
例えば、私の同期だったK君(25歳・製造業未経験)とは入社時の合同説明、作業着のサイズ合わせ、安全靴のサイズ確認、など入社初日のイベントを一緒に参加していましたが、配属先が異なるため入社初日以降、全く会う機会がありませんでした。
入社してから2週間後、ロッカー室が同じため、退勤後の着替え中にばったり会う機会がありました。
K君は管理人タカシとは別工程のメインラインに配属され、頭上にある「バランサー」に吊るされたエアツールを取って使う作業を任されていました。期間工で働くと、普段あまり動かなさい体の部位や、動作をすることがあります。しかも繰り返す数も多いため、日々の疲労が蓄積しやすく、毎日の休息では、回復しきれず、翌日以降に慢性的な疲労として蓄積しがちな様子で、明らかに疲れ切った表情でした…。

🔧バランサーとは?
バランサーとは
ホースリールとバランス機能を兼ね備えた装置で、エアツールを吊るして整理・使用できるようにする器具です。工場や倉庫などの作業現場で重い荷物を移動する際に、重量を支えて作業を補助する装置です。人力で運ぶ際の負荷を軽減し、作業の安全性を向上させます。
この作業工程のK君は、以下のような動きが必要です。
- 頭より高い位置にあるツールを右手で持つ
- 作業後に再びバランサーに戻す
- 1日あたり約450回以上繰り返す
重いものではないですが、肩より上に手を上げる動作を繰り返すことで、次第に肩の筋肉や関節に疲労が蓄積していきます。

管理人タカシなりに一番近いイメージは電車内のつり革に、インパクトレンチが吊るされている感じ。3種類のレンチを使い分け、1作業当たり60秒間隔で、正確な処理が求められます。1日当たりで約450回以上、掴んでは作業して、頭上まで手を挙げてインパクトレンチを離して、の繰り返しが必須になる工程です。
K君のケース:「肩が痛くて仕事ができなくなるかと思った…」
K君とは入社初日の説明会や以降は会う機会がありませんでしたが
しかし、入社2週間後、ロッカールームでばったり再会。
彼は、こう話してくれました。
「僕、肩が痛くて…。今日、仕事中にライン長に相談したところなんだ」
実際、K君の作業では1日450回以上も肩を上げ下げする動作が続き、肩にピリつく神経的な痛みを感じ、わずか2日目には違和感を覚え、期間工の仕事がきついことを思い知ったとのこと。
🔁繰り返し動作による肩の負担は想像以上
- 同じ動きの反復で筋肉が疲弊
- 慣れないうちは無意識に力が入ってしまう
- 「ばね指」や「腱鞘炎」になる人も(管理人タカシ自身も経験済み)
それでも辞めなかったK君。その後どうなった?
K君はすぐに上司に相談し、一時的に負担の少ない作業に変更してもらいました。
「無理して続けて大ケガになる前に、相談する」という判断から適切なサポートを受けて、その後も継続勤務、現在も元気にライン作業を行っています。
工場の現場では報告、連絡、相談、そして“自己申告”が非常に大切です。ケガや痛みを放置すると生産性だけでなく安全にも関わるため、職場全体としても「相談しやすい雰囲気づくり」が進んでいます。絶対に良くないのは痛みを我慢する、無理をする、何も誰にも言わないことです。
極論、どの工程も給与は一緒。無理する前に相談。長く期間工を続けるためにも上司へ相談は大事です。
人それぞれ、筋力、体格、身長などは違うもの。遠慮せず、何かあったらすぐに言うことが大事です。
👉 私が「ばね指」を感じたときの上司との相談体験はこちら
初心者が知っておくべき、肩の痛みを予防するポイント
ここでは、私やK君の実体験をもとに、期間工初心者が気をつけるべきポイントをまとめておきます。
✔ 作業前後のストレッチを欠かさない
特に肩周りの可動域を広げるストレッチが効果的です。
✔ 無理せず早めに相談
痛みを感じたら、すぐに上司や班長に相談しましょう。変更や対応が可能です。
✔ 慣れないうちは力みすぎない
初日は「失敗できない」と思って力が入りがち。リラックスして作業することも安全のうちです。
✔ 作業中は体のバランスを意識
肩だけに頼らず、腕・体幹・脚をバランスよく使うよう意識すると疲れにくくなります。
期間工は体を壊す仕事ではない。正しく働けば、収入もキャリアも得られる!
確かに期間工は体を使う仕事です。しかし、正しい知識と適切なケアをすれば、身体を壊さず、しっかり稼げる働き方でもあります。
実際、私自身も1年半の期間工生活を通じて、収入面だけでなく、社会人としての自信や体力も得られました。
まとめ:期間工は「肩の痛み」も含めて知っておくべき現実。でも、それ以上の価値がある。
この記事で紹介したK君のエピソードは、決して特別なケースではありません。
未経験でも努力し、相談し、職場のサポートを得ながら成長していける職場環境が、期間工にはあるのです。
「ちょっと不安だけど、挑戦してみようかな」
そう思ったあなたに、期間工という働き方は、きっと新しい可能性をもたらしてくれるはずです。