こんにちは!「期間工ライフ」管理人のタカシです。
このサイトに訪問される多くの方が、「期間工 きつい」というキーワードで検索して来られます。
確かに、期間工は楽な仕事ではありません。でも、それ以上に得られるメリットも大きいのが事実です。
✔ 本当に期間工ってそんなにきついの?
✔ きついって言われる理由は何?
✔ 自分でも続けられるか不安…
今回は、そんな不安や疑問を、管理人のタカシが実体験をもとに遠慮なしのガチンコ本音でお答えしていきます!いすゞ自動車 藤沢工場で1年半、実際に期間工として働いた私が、リアルな「きつさ」と「乗り越え方」、そして「続ける価値」について本心でお伝えします。
期間工は本当にきついのか?
結論から言うと、きついです。ただし、きつい理由は仕事そのものだけではありません。期間工は、決して「楽な仕事」ではありません。ですが、事前に「どこがきついのか」を理解しておけば、覚悟を持って乗り越えることができます。
逆に、何も知らずに飛び込むと、「こんなはずじゃなかった…」と途中で心が折れてしまうかもしれません。
具体的な「きつさ」を分解すると、以下の通りです。
期間工のきつさを例えるなら?
- 毎日、体力勝負の有酸素運動のスポーツをしている感じ
- 工場の巨大な敷地内(藤沢工場敷地面積は約101万平方メートル東京ドーム22個分に相当する広さ、従業員数は約8,000名ほどの大きな工場です)でマラソン+筋トレを繰り返している感覚
- 工場が非常に広く、空調が効かない。夏熱く、冬寒い(夏場の体感は40度以上にも)
- ライン作業は「品質第一=ミスしないこと」が第一なので、精神的なプレッシャーも強い
① 肉体的きつさ(単純に体を酷使する。筋肉痛・疲労の蓄積)②精神的きつさ(単調な作業の繰り返しによるストレス。)③生活リズムのきつさ(夜勤・日勤の交代制、寝不足との戦い。)④ プライベート時間の少なさ(通勤・移動時間が長く自由時間が減る。)
管理人タカシがライン期間工で実際に行ってきた工程ってどんな感じか、実際に考えてみたところ…下記の例が一番近いのではないかと思います。
【パーツ(ベアリング)ピッキング工程】
- 紙の伝票の束があるので1枚取る(複数枚取らないように注意、軍手してるので取りにくい!)
- 伝票をケースにあるクリップに挟む。ピッキングする種別を確認する
- 2リットルペットボトル飲料ほどの重量物を6歩ぐらい先の棚から2本取ってくる(約4キロの重量物)
- 合計4種(計8個のパーツを)ケースに入れてベルトコンベア上に置き、手動で押し出す(あんまり力は要りません)
- 棚が空になったら、補充用のパーツケースを補充して、梱包物を取る(オイルまみれのベアリンク)
- 空ケースが溜まったら、工場内の歩行帯を25メートルほど台車で移動させる(そんなに重くない)
- かご車ロールボックスがあるので、空ケースを置いていく(1回6ケース×1日で15往復ぐらい)
- →1回のピッキングは60秒間隔→ミスしないように、遅れないように注意!
- →1日あたり、約400回から450回繰り返す。残業は必須対応です。
【ブレーキパーツの締め付け工程】
- 大事な主要ライン作業です(1作業当たり60秒でこなさなければいけない。遅れるとラインが止まり非常にやばい)
- 流れてくるパーツは7種類ほど(パーツを判断し、それぞれ作業が変わります)
- 前工程作業のボルトがしっかり締め付け、固定されているかペン入れしてチェック(ペン入れは約6か所)
- 仮締めボルト6本を、頭上に吊るされているシステムレンチを手に取り、止める(頭上には4種のエアツールから選択)
- 後ろの棚に設置されているトルクレンチを使って、ボルト6本をトルク掛け(トルクレンチは重いもので3キロ以上)
- パーツの筒にグロメットを押し込んで詰める(固いので指がすごく痛い)
- 次のパーツがまたラインから流れてくる
- →1作業はペンチェック→6本ボルトをインパクトで止める→トルクレンチ6か所→グロメットを60秒間隔で!
- →1日あたり、約400回から450回繰り返す。(約2400発ほどボルト締める)残業は必須対応です。
すべての作業は自分でペース配分を決めることができず、強制的に作業時間が1回あたりに対し厳しく設定。


期間工の大変さリアル体験談
私が働いていた、いすゞ自動車藤沢工場では、
- 大型トラックのブレーキ組み立て作業
- 1日約400~450台分の部品取り付け という内容でした。
中腰になる動作、重たいパーツを持ち上げる、手作業でボルトを締める。
ライン作業は、一見「簡単そう」に見えますが、同じ作業を何百回も繰り返すことが想像以上に精神をすり減らします。
- 「手順通り確実に作業する」
- 「絶対にミスしない」
- 「流れを止めない」
このプレッシャーが毎日続くため、慣れるまではかなりストレスを感じました。さらに、きつかったポイントは…
- 日勤・夜勤が週替わりで変わるシフト制
- (体内時計が狂いやすく、常に疲労感がある)
- 工場敷地が広大で、ロッカー移動も片道10分以上
- 最寄駅からバス通勤で片道15分以上かかる
→つまり、勤務時間以外に「移動や準備にかなりの時間と体力を使う」ため、実質的な自由時間は少なめ。勤務時間+移動+着替えで、1日トータル10時間以上拘束されることもザラです。
帰宅後は、食事・風呂・寝るだけ…という日々になります。
いすゞ藤沢工場では、週替わりで日勤と夜勤が入れ替わる勤務体制でした。
- 日勤:08:15~17:00
- 夜勤:20:30~翌05:15
夜勤明けの帰宅は午前9時ごろ。どうしても寝付きが悪く、睡眠時間が短くなりがち。
体内時計も狂いやすく、常に「だるさ」や「眠気」との戦いになります。
それでも期間工を続けるメリットとは?
きつさの一方で、期間工には大きなメリットもあります。
- 高収入(月収30万円以上も可能)
- 満了報奨金や慰労金がもらえる
- 寮費・光熱費が無料で固定費がかからない
- 学歴・職歴問わず誰でも挑戦できる
特に、満了金は数十万円単位で支給、年収450万円以上にもなる、「短期間で貯金したい人」には最適な働き方です。
期間工=キャリア形成は期待できない?
注意点として、期間工は基本的に同じ作業を繰り返す仕事です。
そのため、通常の企業勤務のような「キャリアアップ」は難しい側面もあります。
- 昇進・昇給は基本なし
- スキルアップ目的なら他の選択肢を考えるべき
→あくまでも「短期集中で稼ぐ」「次のステップ資金を作る」ことが目的であれば、最適な選択です!
期間工はどんな人に向いている?
期間工の仕事は「全員に向いている」とは言えません。
向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。
向いている人
- 短期間でしっかり稼ぎたい人
- 体力に自信がある人
- 黙々と作業できる人
- 将来の目標資金を貯めたい人
向いていない人
- 体を使う仕事が苦手な人
- 単純作業にすぐ飽きてしまう人
- 毎日自由に過ごしたい人
- 睡眠リズムが乱れると体調を崩しやすい人
あなた自身がどちらのタイプかを、よく考えてから応募することをおすすめします。
【まとめ】期間工はきついけど、覚悟次第で大きなリターンがある!
期間工は確かにきついです。しかし、きつい理由を理解し、それを受け入れた上で働けば、圧倒的な収入と貯金が可能です。
- 体力的にきつい
- 精神的にプレッシャーがある
- 自由時間が少ない
この3つを覚悟しておけば、期間工での1年、2年は人生のターニングポイントになるはずです!
私自身、期間工生活を通じて、
- 1年間の勤務で貯金200万円以上
- 次の夢への資金確保 に成功できる
これから期間工を目指すあなたへ。
「きつい」という噂だけに惑わされず、ぜひ一歩踏み出してみてください!